無花粉スギ

無花粉スギはなぜ必要?

花粉症は、植物の花粉によって引き起こされるアレルギー症状ですが、日本ではスギ花粉症が最も多くの患者数を占めています。また、スギよりもやや遅れて花粉の飛散が始まるヒノキについても、造林地が多い地域などでは花粉症の原因となっています。

神奈川県でも、スギやヒノキなどの人工林が森林面積の4割を占めており、広範囲に飛散する花粉の発生源となっていることから、本県では次の取組を進めています。

  • 花粉症対策苗木の生産
  • スギ林の針広混交林化と植え替え

無花粉スギとは?

無花粉スギとは花粉を全く生産しないスギで、神奈川県で生産している花粉症対策苗木の一つです。

平成16年度に県内で1本発見され(国内の太平洋側で初めて)、平成21年度から苗木の生産を開始しました。

令和5年度産の作付けは26,501本で、おおむね半数が無花粉苗の見込みです。検定結果等により変わります。


無花粉スギの生産量について(実生+さし木)

年度産 H25 H26 H27 H28 H29 H30

R元

R2 R3 R4
生産量(本) 964  1,592 3,540 3,887 8,479 7,280 10,652 9,819

14,013

9,830

無花粉スギの植栽状況(平成28年4月現在)

無花粉スギ(秦野市堀山下)

【秦野市堀山下地内(全国植樹祭秦野会場植樹地)】

平成22年5月に開催された全国植樹祭で植栽されました。

本県の無花粉スギはこの年に初めて出荷されました。

 

無花粉スギ植栽地(箱根町二子山県有林)

【箱根町畑宿地内(箱根町二子山県有林)】

平成23年度に県有林事業で植栽されました。

 

 

 

 

南足柄市内山(県立21世紀の森)

成長の森事業で平成25年から植栽されています。